
こんにちは。aim TENNIS ACADEMY代表の、まさたこです。
今日は少し長めのお話になりますが、私の心の奥底にある想い——「なぜテニスを教えるのか」「なぜaimを立ち上げたのか」——について、率直に語らせてください。
これは単なるテニススクールの紹介ではなく、私が生きてきた中で見つけた「人生の大切なこと」についての物語でもあります。
挑戦するって、本当は怖いこと
「挑戦するのは怖い」
この感覚は、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。新しいことに踏み出すとき、私たちの心は不安とプレッシャーでいっぱいになります。
- 失敗したらどうしよう
- 恥をかいたらどうしよう
- 頑張っても結果が出なかったらどうしよう
- 周りから批判されたらどうしよう
こうした不安は、ごく自然なものです。むしろ、全く不安を感じないほうが不自然かもしれません。
でも、私はこう考えています。
「挑戦すること自体が、もうすでに素晴らしい」
なぜなら、挑戦する人は、今の自分に甘んじていないから。現状に満足せず、新しい自分になろうとしているから。それは、本当に勇気のいることなのです。
私自身の挑戦の物語
実は私も、テニスを始めたときは大きな不安を抱えていました。
中学生2年生の頃、友達に誘われて始めたテニス。最初は本当に下手で、ラケットにボールが当たらない日々が続きました。「自分には向いていないかも」と何度も思いました。
高校生になって部活でテニスを続けることにしたとき、ジュニアたちの華麗なプレーを見て「自分には無理だ」と思ったことも。高校では試合に出られずに悔しい思いをしたこともあります。
それでも続けてきたのは、テニスの中に「自分を超える喜び」を見つけたからです。少しずつできることが増えていく。昨日までできなかったショットが今日はできる。そんな小さな成長の積み重ねが、私に大きな自信をくれました。
テニスという「挑戦の舞台」
テニスは、実は「挑戦の連続」というスポーツです。
初めてラケットを握ったとき、誰もが不安でいっぱいです。ボールは思うように飛ばない。フォームも定まらない。上手な人のプレーが、まるで別次元の技術に見えてしまう。
でも、そこから一歩一歩前に進む過程が、テニスの最大の魅力なのです。
初心者の挑戦
テニスを始めたばかりの方にとって、挑戦の瞬間はこんなふうに訪れます。
- 初めてラケットでボールを打ち返せたとき
- 初めてサーブがコートに入ったとき
- 初めて5回、10回とラリーが続いたとき
- 初めて試合形式でポイントを取ったとき
これらは、テニス経験者からすれば「当たり前」のことかもしれません。
でも、初心者にとっては大きな山を登り切った瞬間。その喜びは計り知れないものがあります。
中級者の挑戦
ある程度テニスができるようになると、また新たな挑戦が始まります。
- より安定したストロークを身につける
- 試合で実践できる戦術を学ぶ
- メンタル面での強さを養う
- チームやペアとの連携を深める
技術的な壁を超えることはもちろん、「試合で勝つ」という目標に向かって、多角的な挑戦が必要になってきます。
上級者の挑戦
さらに上のレベルでは、挑戦の形も変わってきます。
- 自分のテニススタイルを確立する
- 苦手なタイプの相手を研究し克服する
- プレッシャーの中でも力を発揮する精神力を養う
- 後進の育成や指導にも目を向ける
テニスの奥深さは、この「終わりなき挑戦」にあります。どれだけ上達しても、常に新たな課題が見つかる。それが、生涯スポーツとしてのテニスの魅力でもあるのです。
挑戦から生まれる「人間的成長」
テニスを通じた挑戦は、単に「テニスが上手になる」というだけではありません。私が長年テニスを教える中で気づいたのは、テニスを通じて「人として成長する」姿です。
忍耐力が育つ
テニスの上達には時間がかかります。毎日の地道な練習、何度も繰り返すフォーム修正、スランプとの闘い…これらを乗り越えることで、「諦めない心」「継続する力」が育まれます。
実際、ある生徒さんは、最初は全くボールが打てなかったのに、6ヶ月間毎週欠かさず練習を続け、今では立派にラリーができるようになりました。この経験は、仕事や学業でもきっと活きているはずです。
自己肯定感が高まる
「できなかったことができるようになる」体験は、人間の自己肯定感を大きく高めます。
「私にはムリ」と思っていたサーブが入るようになった瞬間。「絶対負ける」と思っていた相手に初めて勝てた日。そんな経験の積み重ねが、「私にもできる」という自信につながります。
テニスを始めてから、「仕事でも新しいチャレンジができるようになった」と語る生徒さんもいらっしゃいます。コート上の自信が、人生の自信に変わるのです。
他者との関わり方を学ぶ
テニス、特にダブルスでは、パートナーとの関係性が非常に重要になります。互いを信頼し、励まし合い、時には率直に意見を伝える——このコミュニケーション能力は、社会生活のあらゆる場面で必要とされるスキルです。
また、対戦相手へのリスペクトやフェアプレー精神も、テニスを通じて育まれる大切な価値観です。
挫折への対処法を身につける
テニスでは、誰もが「壁」にぶつかります。思うように上達しない時期、連敗が続く時期、怪我に悩まされる時期…。
そんな挫折をどう乗り越えるか——そのプロセスを学ぶことは、人生における挫折への対処法を身につけることにもつながります。
「テニスでスランプを乗り越えた経験が、仕事の困難を乗り切る力になった」という声も少なくありません。
aimが大切にする「挑戦の環境づくり」
私がaimを立ち上げた最大の理由は、「挑戦する喜びを分かち合える場所を作りたい」という想いからでした。
ただテニスを教えるだけなら、既存のスクールや団体でもできたはず。でも、私が本当に大切にしたかったのは、「挑戦を応援する環境」だったのです。
「失敗してもいい」という安心感
挑戦するためには、まず「失敗しても大丈夫」という安心感が必要です。
aimでは、失敗を恐れず、むしろ挑戦する姿勢を最大限に評価します。
「できない」からこそ、「できる」ようになったときの喜びが大きい。
だから、aimではミスしても決して否定しません。むしろ、
「挑戦したね!」「その勇気が大事だよ!」
と、全力で褒めます。失敗は成功への過程であり、むしろ成長のチャンスなのですから。
一人ひとりの「ペース」を尊重する
人それぞれ、上達のスピードは違います。得意なこと、苦手なことも人それぞれ。
aimでは、他の人と比較するのではなく、「昨日の自分」と比べてどれだけ成長したかを大切にします。
- 誰かと比べて焦る必要はない
- 自分のペースで着実に前進すればいい
- 小さな進歩も、きちんと認めて喜ぼう
こうした考え方が、長く続けるための鍵になると信じています。
「なぜ?」を大切にする
テニスを教える際、私たちが特に大切にしているのは「なぜそうするのか」という理由の説明です。
「こう打ちなさい」と言われるよりも、「なぜそう打つべきなのか」を理解できた方が、モチベーションも上がりますし、自分で考える力も育ちます。
これは、テニスだけでなく、人生のあらゆる挑戦に通じる考え方です。目的を理解している人の方が、困難にぶつかっても粘り強く挑戦し続けられるからです。
共に歩む仲間の存在
挑戦は、一人でもできます。しかし、仲間がいればもっと楽しく、もっと遠くまで行けると思います。
aimでは、生徒さん同士の交流も大切にしています。同じ目標に向かって頑張る仲間がいれば、苦しい練習も楽しくなりますし、互いに高め合うことができます。
「一人では諦めていたけれど、みんながいるから続けられた」という声をよく聞きます。それこそが、私たちの目指す「挑戦の環境」なのです。
私が見てきた「テニスによる変化」のストーリー
ここで、私がこれまでに目の当たりにした、実際の「挑戦と成長」のストーリーをいくつか紹介したいと思います。
Aさんの物語:運動が苦手だった主婦が、大会で優勝するまで
50代で初めてテニスを始めたAさん。学生時代から運動が苦手で、「ラケットさえまともに振れない」と最初は自信がありませんでした。
しかし、少しずつ練習を重ね、基本を徹底的に学ぶうちに、着実に上達。2年後には、地域の中級者大会で優勝するまでになりました。
Aさんは今こう語ります。「テニスで得た自信が、人生の他の面でも自分を支えてくれています。『私には無理』と思い込んでいたことにも挑戦できるようになりました」
Bくんの物語:コミュニケーションが苦手だった少年の成長
中学生のBくんは、人との関わりが苦手で、最初は殻に閉じこもっていました。テニスのレッスンでも、コーチの質問に小さな声でしか答えられない様子でした。
しかし、ダブルスの練習を通じて少しずつ声を出すことになり、パートナーとのコミュニケーションの必要性を実感。半年後には、コート上で大きな声で「ナイスショット!」と相手を褒められるように。
高校生活でも友人関係が広がり、今では1年生にして部活のレギュラーを任されるまでになりました。
Cさんの物語:挫折を乗り越えた40代会社員
仕事のストレスから逃れるために始めたテニスだったCさん。しかし、なかなか上達せず、周囲の上達スピードについていけないことに悩み、一度は辞めようと思ったそうです。
そんなとき、「過程を楽しむこと」「小さな進歩に目を向けること」の大切さを知り、考え方を変えました。すると不思議と肩の力が抜け、むしろ以前より上達スピードが上がったといいます。
今ではテニスの楽しさを再発見し、「困難に直面したときの対処法を、テニスから学んだ」と語ってくれています。
挑戦することの本当の価値
これまでの話から、私が伝えたい「挑戦することの本当の価値」が見えてきたでしょうか。
挑戦の価値は、「勝つこと」や「上手くなること」だけにあるのではありません。もちろん、それらも大切な目標です。でも、もっと大きな価値があると思うのです。
自分を知ること
挑戦することで、私たちは自分自身を深く知ることができます。
- 予想以上に粘り強い自分
- 意外と勇気がある自分
- 工夫次第で成長できる自分
- 仲間と一緒なら頑張れる自分
こうした「自分への理解」は、人生の様々な場面で大きな力になります。
可能性を広げること
「これはムリ」と思っていたことができるようになる経験は、他の「ムリだと思っていたこと」への挑戦も促します。
テニスで壁を乗り越えた経験が、仕事や学業、人間関係など、全く別の分野での挑戦につながることがあるのです。
人生を豊かにする思い出ができること
挑戦の過程で経験する様々な感情——不安、焦り、喜び、達成感——これらは、かけがえのない人生の彩りになります。
「あの大会で勝ったとき」「あの練習を乗り越えたとき」「あの仲間と励まし合ったとき」——そんな思い出が、人生を豊かにしてくれるのです。
最後に——挑戦するすべての人へ
もし、今あなたが 「もう一歩踏み出してみたい」 と思っているなら、 その気持ち、大切にしてほしい。
不安があって当然です。誰もが最初は不安を抱えています。 完璧にできなくても大丈夫。誰もが未熟な段階から始めています。 ゆっくりでいいんです。あなたのペースで前に進めばいい。
そして覚えておいてほしいのは、あなたは一人じゃないということ。
私たちaimは、あなたの挑戦を全力で応援します。つまずいても、一緒に立ち上がる。迷ったら、一緒に道を探す。喜びも、悔しさも、分かち合う。
それが、私がテニスを教える理由であり、aimを立ち上げた理由です。
「挑戦する楽しさ」を、テニスを通じて、あなたと一緒に感じたい。
そう思っています。
さあ、一歩踏み出してみませんか? コートでお待ちしています。
aim TENNIS ACADEMY 代表 まさたこ
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